自動車メーカーのリコールが相次いでいる。国土交通省は4月14日、日産自動車から「e-POWER」を搭載した「セレナ」をリコール対象とする届け出があったと発表した。ユーザーからの指摘で、特定の条件によってシステムが燃料切れと判定する不具合が見つかったという。同社は制御システムを改修するとしている。
リコール対象となったのは、2019年7月12日から22年1月19日までに生産された7万8964台。国交省によると、道の高低差を二重らせんでつないだ高架橋「ループ橋」を走行中、遠心力でガソリンが外に偏ることで、エンジンに供給できなくなり、システムが「燃料切れ」と判定。安全システムが作動し、走行不能になる恐れがあるという。すでに5件の不具合が見つかっており、いずれも販売店経由で判明した。
日産はリコール対象とした全車の制御プログラムを書き換えるとともに、ユーザーへの通知や自社の公式Webサイトで告知する方針。国交省は公式Webサイトでリコール対象車の詳細を公開している。
日本の自動車メーカーのリコールを巡っては、同月13日にもブレーキなどに不具合があったとして、トヨタ自動車が「ハリアー」「シエンタ」など12車種・約35万台リコールすると発表していた。
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