恋愛相談アプリ「AMORU」リリース 相談「したい人」「されたい人」をマッチング社会人の副業にも

» 2022年04月20日 07時00分 公開
[ITmedia]

 デジタルマーケティング事業やアプリの開発運用などを手掛けるRLECT(レクト、横浜市)は4月19日、18歳以上を対象にしたオンライン恋愛相談アプリ「AMORU」(アモル)を正式リリースした。恋愛相談を「したい人」「されたい人」をマッチングするサービスで、相談に対応したユーザーには相談時間に応じて報酬を支払い、副業として活用できるようにした。

photo オンライン恋愛相談アプリ「AMORU」

 相談希望者は会員登録した上で、アプリで相談相手を選択すると、通話で恋愛相談ができる。双方ともに完全匿名性で、アバターを活用し、顔出しもしていないため、“身バレ”しないのが特徴。利用料金は2時間3300円から。

photo 料金プラン

時給600円スタート 恋愛相談が新たな副業に

 これに対し、相談相手となるユーザーは会員登録に加え、オンライン面談と身分証明書の提出が必要。相談に乗った総時間に応じてランクが上がり、時給金額も上昇する。このため、社会人の副業としても活用可能だ。

photo サービスの仕組み

 時給600円(相談時間10時間未満)からスタートし、最大時給は1000円(同500時間以上)。現在、20〜50代の男女が登録しているといい、同社は「恋愛相談に資格やスキルは不要なため、営業力やデザインスキルなどがなくても誰でもできる」としている。

photo 相談に応じたユーザーの各ランクの時給

マッチングアプリは5年後に1600億円市場に

 サイバーエージェント傘下で、マッチングアプリ「タップル」を運営するタップル(東京都渋谷区)が2021年1月に発表した「2021オンライン恋活・婚活マッチングサービスの国内市場調査」によると、21年のオンライン恋活・婚活マッチングサービスの市場規模は768億円(前年比23%の増加)。26年には、21年比約2.2倍の1657億円に拡大する見通しだという。

photo 日本国内のマッチングアプリの市場規模

 また、マッチングアプリ「Pairs」(ペアーズ)を運営するエウレカ(東京都港区)が新社会人の男女400人を対象に実施した調査では「オンラインでの出会いに抵抗がなくなった」とする回答が51.5%に上り、新社会人の3人に1人がコロナ禍をきっかけにマッチングアプリを使い始めたことが判明。コロナ禍でもオンラインで出会いを求めるユーザーは確実に増えている。

 アプリを開発したレクトによると、コロナ禍でのマッチングアプリの市場拡大を背景に「コロナ禍で対面での相談が難しくなった一方で身近な人ではなく、知らない人の方が気軽に相談できると、SNSやスキルシェアサービスで恋愛相談したり、相談に応じたりする動きが出ている」という。

 同社は「出会いが無いという課題はテクノロジーにより解決され、出会える絶対数は以前よりも増えたが、悩みの種類は多様化・複雑化、その他さまざまな要因から恋愛相談の需要が増えている。人と人のコミュニケーションを通じて、世の中をより良くしていけると信じ、これからもサービス提供をしていきたい」としている。

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