災害が起きた時、家族との連絡方法「決めている」3人に1人NTTドコモモバイル社会研究所が分析

» 2022年04月28日 09時50分 公開
[神奈川はなITmedia]

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 NTTドコモのモバイル社会研究所は防災に関する調査を実施し、「災害時における家族との連絡方法」についての分析結果を発表した。災害時に家族と連絡方法を決めている人は3人に1人で、10代と70代で高い傾向が見られた。

災害時の連絡方法 防災に関する調査(画像はイメージ)

災害時に家族と連絡手段を決めている?

 災害時の連絡手段を家族で決めている人は33.5%で、2017年の調査に比べて0.4ポイント減少している。年代別にみると70代(41.4%)、10代(38.9%)が高くなっている。

災害時の連絡方法 災害に家族と連絡手段を決めている?

災害時に家族と決めている連絡手段

 災害時に家族と決めている連絡手段の1位は「スマホ・ケータイの通話」(76.5%)、2位は「スマホ・ケータイのメール」(57.9%)だった。

 17年の調査と比較すると「スマホ・ケータイの通話」「スマホ・ケータイのメール」「ソーシャルメディアの音声通話(LINE、Skypeなど)」「ソーシャルメディアのメッセージ通信(LINE、Twitterなど)」が上昇しており、シニア層にもスマホ・ケータイが普及し、家族間での連絡手段に変化をもたらしたことが推察される。

災害時の連絡方法 災害時に家族と決めている連絡手段は?

災害時に家族と決めている連絡手段 年代別

 どの年代も「スマホ・ケータイの通話」が最も多く、次いで「スマホ・ケータイでのメール」と続く。若年層はソーシャルメディアが続き、中年層は災害用伝言板が続いている。70代は固定電話での通話が約3割となった。

災害時の連絡方法 災害時に家族と決めている連絡手段 年代別

 調査を行ったモバイル社会研究所は「3人に2人が災害時の連絡方法を決めていない状況。発災時には使えない連絡方法も生じる可能性がある。この大型連休に是非家族と話し合ってみてほしい」とコメントしている。

 調査は全国の15〜79歳の男女を対象に、21年10月にWebで実施し、その中から、災害時における家族との連絡方法について分析した。有効回答数は9072。

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