21年11月に運用を開始したサヌは、月額5万5000円で自然豊かな立地のセカンドホームを持てるサブスクサービスだ。
現状の拠点は、いずれも都心から3時間以内にあり、プライベートを保てる独立したキャビンとなる。高速Wi-Fiにワークデスク、キッチンには調理器具や基本的な調味料もそろっており、Airbnb(エアビーアンドビー)のように暮らしの体験ができる。
月〜木曜日は追加料金なしで宿泊できるが、金〜日、祝日、祝前日は5500円が追加、ハイシーズンは1万6500円が追加される(いずれも1泊1部屋当たり)。さらに、一滞在につき清掃料金として3300円を支払う。
2カ月前から予約可能で、一度に滞在できるのは4泊まで。チェックアウトした直後に、次の予約が取れる仕組みだ。現在の正確な会員数は非公開だが、年間25〜30泊程度は予約できる状態にしているという。
「当社の調査では、日本の別荘所有者の利用泊数は年間で30泊程度です。サヌのサービス設計においては、この数値をベースにして会員数を決めています。そのため、今夏に7拠点まで増やしても会員数は数百名にとどまります」(福島氏)
サヌは、21年4〜7月までの初回申し込み期間に想定を上回る1600人の応募があり、話題となった。その後は、ウェイティング登録を募っている状態で、22年4月現在、2000人を超える登録待ちが発生している。
会員層は30〜40代がメインで、首都圏や都心近郊に住む人が大半とのこと。平日・週末ともにかたよりなく利用されており、一度に3泊程度とやや長めに滞在するケースが多いそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング