サヌの施設は、「セカンドホームとして暮らすような体験をしてほしい」という思いから、フロントを設けず、ほぼ無人で運営。テック企業や地元の清掃業者との連携により、これを実現させている。
自社開発したブッキングシステムに、玄関のドアを解除するリモートロックシステムとクラウド宿泊運営システム「suitebook(スイートブック)」を連携し、Web上ですべての予約や物件の空きなどを管理できるようにしている。
会員はアプリやWebで宿泊予約を行い、現地でチェックインすると4ケタの一時的な番号が発行され、入り口のスマートロックが解除される。退出したら、その情報がスイートブックに送られ、地元の清掃業者が動くフローだ。
「フロントの経費がかからない代わりに、会員限定のコミュニティーイベントなど、付加価値となるソフトサービスを提供したいと考えています。ただ、人のホスピタリティを街の事業者に頼っているような状況なので、地元のみなさんと会員さんをどうつなげていくかはチャレンジかなと。
初期段階の今は、グーグルマップの観光スポットやレストランのリストをつくって、レコメンドをするというシンプルな施策のみです。その土地に好きなレストランやお店ができると何度も訪れる動機づけになるので、ここはブラッシュアップしたいところ。デジタルでも温かみのあるサービスを目指したいですね」(福島氏)
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