龍谷大学が、企業の上司・部下1000人を対象に、その関係性や世代間ギャップについての調査を実施した。上司から言われたい褒め言葉は「信頼して任せられるよ」が6割を占め、関心や存在意義を感じられる言葉が上位にランクインする結果となった。
上司と部下1000人に「パワハラと指導の違いは曖昧と感じるか」と尋ねたところ、「とても感じている」「やや感じている」と答えた上司は合わせて61.8%、部下は53.8%で、上司の方が部下よりも8ポイント高い結果に。
仕事は言われたこと以外も主体的に取り組むべきかとの質問には、上司は87.4%が「とても感じている」「やや感じている」と回答。部下(75.4%)より12ポイント高く、部下に対する要求の高さがうかがえる結果となった。
また、仕事は見て盗むものだと感じるかという問いも、上司は66.6%、部下は55.6%と、上司が11ポイント高くなった。
調査を担当した同大学の水口政人教授は、「上司は、期待値に部下の行動が伴わない際にイライラし、その打開策を『厳しい指導』に向けてしまっている状態がある。なぜ期待する行動をとらないのか? そこをひも解けば、パワハラを未然に防ぐことができる」と考察している。
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