イケアの都心型店舗は2020年6月に原宿店が最初にオープンし、今年で2年目を迎える。同年11月にオープンした渋谷店、21年5月にオープンした新宿店を含めた都心型3店舗は、従来の郊外型店舗に足を運ぶことが難しかった人にもイケアを身近に知ってもらおうと、新たな試みとしてスタートした。
郊外型店舗が常時9500アイテムをそろえる一方、売場面積が限られている都心型店舗は、1600〜2000アイテムを厳選して取りそろえている。
そんな都心型店舗ではどんな商品が人気なのか。渋谷店の人気アイテム上位3点を青木さんに聞いた。
1位は「イケアのサメ」の愛称で知られるサメのぬいぐるみ「ブローハイ」(1999円)。SNSではブローハイを擬人化した投稿がたびたび話題になっている。
2位はイケアのロゴが入ったバッグ「エフテルトレーダ」(499円)。原宿店オープンのタイミングで開発された商品で、入荷次第すぐ品切れになるという。
3位はダイニングテーブルの下にも収まるワゴン「ロースコグ」(3999円)。これは郊外型店舗でも売上額が1位となる大人気アイテムだという。
この上位3アイテムの人気は、順位に若干の変動はあるものの、都心型3店舗で共通しているという。
今回の渋谷店のリニューアルでは、遊び心や「体験型」といった側面も重視している。
無料で写真撮影が楽しめるフォトブース「Fotobox」には、今回新しいコンテンツを追加した。写真の背景画像に、人気のぬいぐるみ「ブローハイ」をデザインしたコンテンツを追加したほか、写真をデコレーションするスタンプの種類も増やした。
このフォトブースは、世界中のイケアで渋谷店にのみ設置されているといい、宇治野さんは「土日には列ができるほどの人気」だと話す。
このほかにも、4月21日からは世界プロサーフィン連盟とのコラボレーションからうまれた限定アイテムの販売も開始。プロのサーファーにヒアリングし、海で使い勝手がいいポンチョや水筒、バッグなどを取りそろえる。地球環境を意識したデザインを心掛けているという。
リニューアルで新たなスタートを切った渋谷店。今後、どのような店を目指していくのか。店長の青木さんは「これまではコロナ禍でイベントの開催が難しかった。今回、セミナーができるスペースも新たに完成したので、今後、北欧の暮らしを紹介するセミナーなど、ビジネス用途や個人のお客さまに向けた『体験型』のイベントを強化していきたい」と話した。
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