2年以上にもわたるコロナ禍は、私たちの心身に大きな影響を及ぼしている。「ココロの体力測定」では19〜21年の3年間の高ストレス者・低ストレス者割合を比較した。
高ストレス者の割合は、14.7%(19年度)、15.3%(20年度)、16.1%(21年度)と、コロナ禍を通して増加傾向にある。特に21年度は、19年度比で約1割増えた。これに対し、低ストレス者の割合は、10.5%(19年度)、7.7%(20年度)と約3割減少した一方、21年度は9.5%となり、20年度比で約2割程度増加した。
男女別では、高ストレス男性の割合は13.8%(19年度)から16.0%(21年度)と2.2ポイント増、女性は15.6%(同)から16.3%(同)と0.7ポイント増となった。
低ストレス者は、男性は12.1%(19年度)から10.6%(21年度)と1.5ポイント減、女性は8.8%(同)から8.3%(同)と0.5ポイント減となり、男女比較では男性の方が高ストレス者増加・低ストレス者減少傾向であることが分かった。
21年度の結果を年代別で見ると、男女とも20代、30代で高ストレス者の割合が20%を越えて、年代が下がるにつれて高ストレス者は増加する傾向があった。
調査の結果、コロナ禍で人々の生活様式は大きく変化したが、ストレスの度合いも大きく影響される傾向があると判明した。コロナ禍以降の生活の変化に人々はどう反応するのか、動向が注視される。
同協会は日本疲労学会や神戸リサーチコンプレックス協議会、ベネクス(神戸市)と共同でインターネットで実施した。対象は、全国の20〜79歳の男女で、期間は21年11月15日〜12月20日。有効回答数は1248人(男女各624人)だった。
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