バンダイナムコホールディングスは5月11日、2022年3月期の決算を発表した。売上高8892億円(前期比20.0%増)、営業利益1254億円(同48.2%増)、純利益927億円(同89.7%増)と過去最高の業績となった。事業別に見ても、エンターテインメントユニットのデジタルとトイホビーの両事業が、過去最高の業績を達成した。
要因として、デジタル事業では「ELDEN RING」や「テイルズ オブ アライズ」などの新作の好調に加え、既存タイトルのリピート販売が好調に推移した。「ELDEN RING」は、年度内出荷本数400万本の見込みに対し、1340万本の実績と大きく貢献した。
また、トイホビー事業においても、「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルなどのハイターゲット層(大人層)向け商品など、主力IP商品、玩具周辺商材などが好調に推移した。デジタルを活用した販売・マーケティングや、海外における展開拡大が奏功した。
20年3月期に新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受けた映像音楽事業、アミューズメント事業でも、市場に回復がみられ、加えて各現場での環境変化への対応により業績は回復。クリエイション事業では「ガンダム」などの新作映像制作に取り組み、人気拡大に伴いライセンス関連収入の増加となった。
23年3月期は、売上高が前期比1.0%減の8800億円、営業利益が20.2%減の1000億円、純利益が24.4%減の700億円を見込む。
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