消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
転職エージェントのワークポート(東京都品川区)は、20〜40代のビジネスパーソンを対象に給料への満足度や、資産形成に関するアンケート調査を行った。勤務先の給料に満足しているか聞いたところ、60.3%が「満足していない」と回答。給料の上昇に期待を抱けないことから、投資信託や株式など、預貯金以外の金融資産を保有する人も6割に上ることが分かった。
給料への満足度に関する回答の内訳は、「まったく満足していない」が27.1%、「あまり満足してない」が33.2%。「とても満足している」と答えた人は6.9%に留まった。
現職での給料アップにどれぐらい期待できそうか尋ねたところ「まったく期待できない」は38.5%、「あまり期待できない」は38.9%で、合わせて77.4%が「期待できない」と考えていた。「とても期待できる」はわずか1.9%となり、ワークポートは「給料の水準上昇に期待を抱けないことも不満につながっている」と分析する。
コロナ禍以降、給料に変化があったか尋ねた。半数を超える58.8%が「変わらない」と回答。「下がった」と回答した28.2%と合わせると、87.0%が給料が上がっていないことが分かった。
さらに現在、現金・預貯金以外の金融資産を保有しているか聞いたところ、「保有している」と回答した人は60.7%に及んだ。どんな金融資産を保有しているかの問いに、最も多かったのは「生命保険(掛け捨て以外)」で56.0%、次いで「投資信託」が50.3%、「株式」が46.5%だった。一方、仮想通貨などの暗号資産の保有者は少数派だった。
ワークポートは「給料が上がりにくいうえに、超低金利で預貯金だけではなかなか満足のいく資産を築けない現状から脱出するために、現金以外の資産を保有しておこうとする人も多いことが分かった」とコメントした。
調査は全国の20〜40代のビジネスパーソンを対象に、4月7〜14日にインターネットで行った。有効回答数は262人。
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