「モデル」に登録する女性がなぜ増えているのか 3つの理由がからみあう週末に「へえ」な話(4/5 ページ)

» 2022年05月22日 09時30分 公開
[土肥義則ITmedia]

自撮りの研究に熱心

 さて、社長の筒井さんの話を聞いていて、気になったことがひとつある。それは写真のクオリティーである。撮影するのは素人なので、ピントがボケていたり、水平がとれていなかったり、構図がイマイチだったり、照明が不足していたりすることがあると思うが、そうしたときはどのように対応しているのだろうか。

 「納品された写真は、すべて当社でチェックしています。明らかにクオリティーが低い写真については、再度撮影をお願いすることもありますし、別のモデルさんにお願いすることもあります。ただ、そうしたことを繰り返してはいけないので、撮影にあたってガイドラインやマニュアルを用意しました」(筒井さん)

リモフォトの事例

 このサービスを始めるにあたって、実は筒井さんも同じ懸念を抱いていた。「モデルさんは写真を上手に撮ることができるのか」と。しかし、その心配は杞憂(きゆう)に終わった。どのように撮れば、自分を美しく見せることができるのか。多くのモデルはそのことを考えていて、自撮りの研究に熱心だという。

モデルのRIRIさん

 スマホをどのように持てばいいのか、アゴを上げればいいのか下げればいいのかなど。このコラムで説明しきれないほどのワザを、多くのモデルは習得しているので、納品された写真を見て、社内から「おお!」と驚きの声がよく出るそうだ。筆者も写真を見せてもらったところ、「おお!」である。

 素人が本当にこの写真を撮影したの? と疑ってしまうほどのレベルである(お世辞抜き)。考えてみると、スマホの新しい機種が登場するたびに、カメラの性能は向上している。ということは、そのぶんだけ素人でも上手に撮影できるわけだが、そのぶんだけプロのカメラマンはビクビクしているのかもしれない。

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