新型コロナの感染拡大によって、ビジネスパーソンの間でテレワークが広がったわけだが、モデルの世界も例外ではなかったのだ。ところで、従来のリアル型と新しく生まれた在宅型に、どのような違いがあるのだろうか。
リアル型の場合、スタジオを手配して、カメラマンもアサインしなければいけない。このほかもスタッフを集めて、ようやく撮影日が決まる。準備が整えば撮影して、その後はレタッチ(写真を加工・修正)をして、ようやく納品である。
一方、在宅型はモデルが決まれば、企業は撮影仕様書(写真の向きやアスペクト比、構図など)を作成して、商品を配送する。モデルはそれを受けとって、自撮り。撮影が終われば、納品である。
リアル型はスタジオ、カメラマン、スタッフなどを用意しなければいけないので、そのぶんのコストがかかる。もちろん、在宅型は素人が撮影するので写真のクオリティーは落ちるが、そのぶんのコストは安くなる。金額にして、その差はいくらくらいなのだろうか。「スタジオをどこにするのか、有名カメラマンに依頼するのかどうかによって違ってきますが、一般的な相場でいえば、従来型に比べてリモフォトは、10分の1以下に抑えることができます」(筒井さん)
リモフォトの場合、素人が撮影することもあって、価格は安めに設定している。5カットで2万2000円。リアル型のモデルと契約したことがある人からは、思わず「安っ!」といった言葉が出てくるかもしれない。
リモフォトに登録しているモデルは「30代」が最も多く、次いで「20代」「40代」である。撮影の商材は「美容液、洗顔料などの基礎化粧品」(19.5%)が多く、以下「食品、飲料」(18.0%)、「サプリメント、健康補助食品」(17.2%)、「洋服、靴などのアパレル製品」(13.3%)だそうだ。
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