不動産資産管理の三和エステート(福岡市)は、佐賀県鳥栖市に投資用の木造2階建てアパート「type ZIO」を完成させたと発表した。同社オリジナル企画の「CBシリーズ」で、住居、駐車場ともにシリーズ最大戸数となる。
三和エステートの賃貸仲介店舗「BRAINZ」のTikTokアカウントでは、主にCBシリーズの間取りを紹介しており、フォロワー数は1万7000人を超え、300万再生を記録している。Z世代を中心にシェアされ、実際にTikTokを見て来店する入居希望者も多いのだとか。
同シリーズのコンセプトは「10年、20年経っても色褪せない物件」。高いデザイン性と住みやすい間取りは学生や社会人の単身者からDINKS層(子供のいない家庭)まで幅広い入居需要に対応する。
同社は、「入居者にとって長く住めるCBシリーズは、オーナーからしても安定した賃貸経営が見込める」としている。
type ZIOのロフトスペースはリビングスペースからの高低差を小さくし、梯子(はしご)ではなく階段を採用することで広い空間を確保した。居室の一部のような感覚で使用でき、書斎や寝室など、入居者のニーズに合わせた利用が可能という。
全戸に床下クロークを設置し、収納スペースを確保。空間を最大限に活用することで木造のテーマである上下間の音の問題も緩和させた。
また、一般に集合住宅の1階はセキュリティーの面からも敬遠されるが、中2階のような構造により地上からバルコニー上部までの高さを約3メートルにしたことで、外部から部屋の中が見られることはなくプライバシー面、セキュリティー面にも対応した。
同社が入居者アンケートを収集したところ、退去理由としてあがった「気分を変えたい」「部屋が狭くなった」といった2点に着目。「入居者が飽きないデザイン性と、不便を感じない収納力のある部屋を」と考え、入居期間を長くするためのデザイン性の高い間取りを企画した。
さらにスペースの無駄を省くことで床面積以上に広く使える物件を開発。また、家賃が下落する原因である物件の競争力の低下を解消するため、物件を形成するさまざまな要素にプラスの価値を多く取り入れ、高い入居価値を保っているという。
入居者、オーナーの声を取り入れた商品開発を行うことで、同シリーズの入居率は98%超と高い稼働率を実現している。
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