消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
結婚相談所ネットワーク「日本結婚相談所連盟」を運営するIBJ(東京都新宿区)は、直営・加盟相談所の「会員の増減率」を公開した。2018年と比較し21年は、20代の入会が153%に増加した(男性161%、女性151%)。若者の登録が増える状況は、特に地方で顕著だった。
昨今のコロナ禍で出会いの場が減ったことから、新しい出会いの場としてマッチングアプリや婚活パーティを利用する人が増えた。しかしその一方で何人もの人とメッセージでやり取りをしたりする中で「マッチングアプリ疲れ」を起こしている若者も多いという(関連記事)。
IBJは、若者の登録増に対し「マッチングアプリや婚活パーティーなど、気軽に出会える機会が増えたことで、婚活フェーズの変化から『結婚相談所』へ活動を乗り換えるケースが増加した」と推察している。
特に20代は、18年と比較し5割増と大幅に増加した。20代の増加の要因としては、コロナ禍で飲み会や合コンなど、若い世代の出会いの場が減少したことで、マッチングアプリや婚活パーティー利用者のうち、より真剣度が高い方が結婚相談所を検討する傾向があるようだ。また、オンライン化に伴い結婚相談所での活動へのハードルが軽減していて、隙間時間やおうち時間での活動が可能になったことも大きい。
マッチングアプリ大流行の影で広がる、顕著な「疲れ」とは
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