JR西、エレベーターを自動乗降する掃除ロボット導入へ 実証実験を開始将来の労働力不足解消を目指す

» 2022年06月01日 13時30分 公開

 JR西日本の駅や車両、駅ビルの清掃を行うJR西日本メンテック(大阪市)と大阪ターミナルビルは5月31日、掃除ロボットがエレベーターを自動で乗降し、複数のフロアを清掃する実証試験を開始した。発表によると、掃除ロボットとエレベーターが連動し、自動乗降するのは関西初の取り組みという。将来の労働力不足の解消を目指して検証を行う。

掃除ロボット エレベーターに自動で乗り込む「CL02」 (出所:プレスリリース、以下同)

 実証は、大阪ステーションシティ(大阪駅)のノースゲートビルディングオフィスフロアで実施している。

 これまで、カーペットの掃除を人の代わりに行うロボットはあったが、他の階へ行くには人の手を必要としていた。今回、人手が必要だったエレベーターの乗降をロボット自身で行えるCYBERDYNE(サイバーダイン、茨城県つくば市)の掃除ロボット「CL02」を採用。人手不足の解消に合わせ、深夜帯に行われる仕事の労働環境を改善できるかを検証する。

掃除ロボット 運用を行う掃除ロボット「CL02」

 両社は、将来の労働力不足が事業継続にとって重要な課題と認識し、これまでも掃除ロボットの導入に取り組んできた。今後は他のビルへの展開も検討するとしている。

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