生活雑貨を手掛ける東急ハンズ(東京都新宿区)は、子育て経験のあるスタッフのアイデアから生まれた育児用バッグを発売した。米国のアンダーウエアメーカー、ヘルスニットプロダクトとコラボした。
東急ハンズ(東京都新宿区)は、ヘルスニットプロダクトとコラボレーションし、家族で使える育児用バッグを開発した(出所:プレスリリース、以下同)
発売したのは「ヘルスニットプロダクト××東急ハンズ be with fam 」。「fam」は「family」の略で、家族だけでなく、親戚、身近な人という意味も含んでおり、子育てに関わる全ての人が“一緒に育て、寄り添うことができる”という意味を込めたという。
東急ハンズの商品戦略部バッグ担当である坂本バイヤーは、開発の背景を次のように説明する。
「東急ハンズの半分以上は女性であること、男女ともに子育て経験のある人が多いことから、世間のニーズに合った東急ハンズらしいバッグを作ることができるのではないかという意見が出た」
「『マザーズバッグ』という言葉はかなり定着しているが、男性が使えるデザインの子育て用バッグはまだまだ少ないと思い、男性も交えた15人ほどと意見交換をして、約1年かけて開発した」
男性が使えるデザインの子育て用バッグを開発
男性もカジュアルに持ちやすいアウトドア色を強めたデザインで、撥水加工を施した上品な光沢感のある生地を使用した。多くの荷物を入れても型崩れしないよう、芯材を入れ、きれいな型をキープしやすくし、機能とファッション性にこだわった。色はブラック・ネイビー・ベージュの3色を展開し、価格は1万2000円に設定している。
ウェットティッシュなど外出先で頻繁に使うものをさっと取り出せるポケットや、おもちゃなどを入れやすい大きめのファスナーポケットをつけた。サイドのファスナーポケットは、子育てで使われるハンディファンや哺乳瓶、折りたたみ傘が収まる。
バッグを開けなくてもウェットティッシュが取り出せるポケット
サイドのファスナーポケット
- 使いやすさより可愛さ! 台湾で立体型の交通系ICカードが大ヒットするワケ
改札機にかざすだけで列車に乗れ、店舗での買い物にも使える交通系ICカード。カードだから当然、フラットな形をしているが、お隣の台湾では少し事情が違う。フラットではなく、キャラクターなどをあしらった立体型のカードが主流だ。日本でいま話題のヤクルトや、森永のミルクキャラメルの箱を模したものなど、企業とコラボしたユニークなアイテムがそろう。いったい、なぜ作ったのか。そこには、日本企業にも参考になる、常識を覆すものづくりのアイデアと、確たる販売戦略があった。
- 新幹線から富士山見やすく――JR東海、車内スペースを改良 狙いは?
JR東海は東海道新幹線の最新車両「N700S」を2023〜26年度にかけて、追加で19編成投入すると発表した。追加投入にあたり、車内スペースを一部改良。多目的室の窓の高さを変更し、車いす利用者がより景色を楽しめるようにする。改良の狙いを担当者に聞いた。
- 「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」家具大手ぬいぐるみ なぜ人気?
「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」――。大手家具メーカーの”看板商品”とも言えるぬいぐるみの人気のわけを探る。
- 味の素“シンプルすぎる”レシピ 10年前に開発したメニューがいま大人気の訳
味の素が開発したレシピが「シンプルすぎる」と大きな話題を呼んでいる。豚ひき肉のかたまりをマヨネーズで味付けし、そのまま焼くだけ――。Webサイトにアクセスが集中し、一時パンクするほどの注目を集めたレシピは、2010年に開発したもの。なぜいま、反響を呼んでいるのか。開発した経緯などを担当者に聞いた。
- “ジョジョ立ち”マネキンが脚光 洋服の青山、お堅いイメージ脱する戦略とは?
大手紳士服店の「洋服の青山」がスーツを扱う“お堅い企業”からイメージチェンジを図っている。躍動感あふれるマネキンをショーウィンドウに展示して話題を集めているほか、ツイッターの公式アカウントは直近2年でフォロワー数を20万人以上増やしている。一体、どのような戦略を取っているのか。担当者に話を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.