作業服大手のワークマンは6月16日、靴専門店の「WORKMAN Shoes(ワークマンシューズ) 池袋サンシャインシティアルパ店」(東京都豊島区)をオープンした。同業態は大阪市の「なんばCITY店」に続いて2店舗目で、東日本では初の出店となる。将来的には、ABCマートやチヨダ、ジーフットの靴専業小売3強に次ぐ売り上げを目指すと意気込みを見せる。
東京・池袋の商業移設「サンシャインシティ アルパ」の2階に、カジュアル衣料を扱う「#ワークマン女子」との同時出店で、両店を合わせた売り場面積は約347平方メートル。首都圏の商業施設内店舗としては最大の面積を誇る「旗艦店」の扱いだ。
池袋といえば、23区内の中でも人口密度が高いビジネスエリアであり、池袋駅はJR東日本、東武鉄道、西武鉄道、東京メトロの4社、8路線が乗り入れる巨大ターミナル駅だ。そして今回出店したサンシャインシティは、平日8万人、休日には10万人が滞在する施設。同社はこの巨大都市で、競合3社にどのように立ち向かうのだろうか。
靴小売の上位3社はメーカー品が主力なのに対し、ワークマンシューズでは、自社開発(プライベートブランド、PB)製品に特化。これまで作業服の分野で培ってきた開発力や技術を生かし、歩きやすさや履き心地、はっ水・防水、ムレ防止、ランニングの推進力といった機能を搭載した商品をキャンプやジョギング、ランニング、雨天のタウンユースなど用途別に開発している。
そもそもワークマンが幅広い層に認知されるようになったきっかけは、プロ向けの高い機能性だ。シューズ製品も認知向上に貢献したアイテムの一つで、数年前には妊娠中の女性などが「履きやすくて滑りにくい」とSNSで発信し話題になった。
「ファイングリップシューズ」(1900円)は、そのような声を受け、一般のお客でも気軽に履けるようプロ向けの機能性はそのままにデザインなどに改良を加えた商品だ。
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