高級「生」食パン専門店の乃が美(大阪市)は、「生」食パンの新ライン「黒山乃が美」を7月1日から販売する。耳まで柔らかい食パンで定評のある乃が美は、新ラインとして「焦がし」に着目。おこげを食パンで再現した「おこげ製法」で作成した「黒山乃が美」で新たな顧客の獲得を狙う。
同社は、耳までおいしく食べられる「究極の食パン」を追求し、食パンでタブーといわれる「腰折れ」ギリギリの柔らかさに挑戦し、耳まで柔らかい「生」食パンを生み出してきた。柔らかさに定評のある同社だが、新ラインはもっちりとした中の生地がおこげで覆われた味わいのある食パンを開発している。
職人が9年前の創業期から構想を練り続け、おいしく味わえるギリギリまで焼き加減をコントロールし、意図したうまみのある「焦がし」を目指す「おこげ製法」を開発。そのおこげのうまみを、最も楽しみやすい形状である山型食パンで表現した。
その日の気温や室温、湿度に合わせ、生地に練り込む水の温度や、発酵時間などを調整。さらに「おこげ製法」による上火、下火の微細な温度調整を繰り返すことによって、生地の中のうまみのある水分を密閉し、吸い付くようなもっちりとした食感に仕上げている。
「焦がし」は「香ばしさ」を感じ、中の生地は小麦本来の「やさしい甘み」を感じられるようにした。食べ終わりには、ほのかな甘みのある生地が、うまみのある焦がしと一体となり、深いコクを味わえる商品に仕上げている。
「生」のまま手でちぎるか、食べ合わせとして塩味や酸味のある食材とも相性が良い味わいで、おこげの香ばしさとコクで酸味が引き立つ味わいを提供する。
値段はレギュラー(2斤)で972円、ハーフ(1斤)で486円に設定した。一部店舗より順次販売していく。
高級食パンブームの火付け役である「乃が美」は新ラインでブーム再燃を目指す。
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