おっちょこちょいで憎めない猫のトムと、賢くていたずら好きなネズミのジェリーが繰り広げるドタバタ劇が愛される「トムとジェリー」。2021年3月には最新の実写アニメーション映画が日本で公開されるなど今なお絶大な人気を誇る。
その「トムとジェリー」の第1作が1940年の2月10日に公開されたことにちなみ、2月10日を「トムとジェリーの誕生日」として日本記念日協会に正式登録した。世界で「トムとジェリー」として記念日を制定するのは今回が初めてだという。
驚くべきは、82年経(た)った今も若年層を中心に人気を博し、企業とのコラボレーションが絶えないことだ。
YouTubeのチャンネル登録者数1010万人、Twitterでは約480万フォロワー(2022年2月時点)を誇る日本を代表するYouTuberのひとり、はじめしゃちょー氏も「トムとジェリー」のファンであることを公言している。同氏はITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、「(「トムとジェリー」は)唯一無二の面白さ。動画づくりの参考にしている」と絶賛するほどだ。
2月には、有名コーヒーチェーン「タリーズコーヒー」と、3回目となるコラボレーション商品を発表した。この記者発表会に登場したはじめしゃちょー氏に、トップクリエイターも手本にしている「トムとジェリー」のコンテンツ力の秘密を聞いた。
2月10日、都内で開かれた「トムとジェリー」誕生日記念&タリーズコラボ商品発表記念イベントでは、「トムとジェリー 桜舞うスペシャルコーヒータイム」と題したドリンクやフード、アイテムが発表された。
今年で第3弾となるタリーズとのコラボだが、「コーヒーとアニメキャラクターのコラボはこれまでなかった」と語るのは、タリーズコーヒージャパンのマーケティング本部でグループ長を務める工藤和幸氏だ。
一般的に外資系のコーヒーチェーンは、海外に意思決定権がある場合が少なくなく、企業などとのコラボをするのは難しい傾向がある。だが伊藤園グループであるタリーズは、「シアトル発祥ではあるものの国内に意思決定権を有しており、2年前にコラボが実現しました」(工藤氏)。
タリーズコーヒーが初めて「トムとジェリー」とコラボしたのは、2年前。アニメが持つ世界観として、自宅、特にキッチンでのドタバタ劇が繰り広げられることに、コーヒーの喫食シーンとの親和性を見いだしたという。
最大の狙いは、「これまでリーチできなかった層に来店してもらうこと」。第1弾の取り組みとして実施した「タリーズカード」「タンブラー」「マグカップ」などでのコラボがヒットした。
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