マーケティングリサーチ事業を手掛けるインテージ(東京都千代田区)は、「2022年上半期 売れたものランキング」(データは5月分までを使用)を発表した。この調査は全国約6000店舗より収集している小売店販売データ「SRI+(全国小売店パネル調査)」をもとに、日用消費財の中で何が売れたかを推定販売金額の伸びから振り返っている。その結果、金額前年比上位ランキングの1位は「オートミール」(前年比245%)だった。
2位は「検査薬」(同172%)だった。市販のコロナの抗原検査キットなどがあるとみられる。3位はめまいの症状を軽減する「鎮暈剤(ちんうんざい)」(同152%)だった。
4位は「口紅」(同139%)、5位は「使い捨てカイロ」(同126%)だった。6位は冷凍食品などの「冷凍水産」(同122%)、7位は「解熱鎮痛剤」(同119%)、8位は「口腔用薬」(同119%)、9位は「乳酸菌飲料」(同119%)、10位は「日焼け・日焼け止め」(同118%)と続いている。
1位の「オートミール」は今年に入って大幅に数字を伸ばした。コロナ前の2019年と比べると販売金額は1348%に拡大している。
さらに同じく朝食を代表する「コーンフレーク」と比較すると、オートミールは21年11月に販売金額で逆転した。
9位の「乳酸菌飲料」も、腸内環境の改善やコロナ禍で多くの人が問題を抱えた睡眠関連の改善などの需要で数字を伸ばしている。コロナ禍での健康関連の商品には大きなニーズがあったようだ。
2位の「検査薬」は、市販のコロナの抗原検査キットなどが購入された影響で前年比172%と大きく伸びた。コロナ禍初期は病院でも検査が受けられないこともあったが、商品が増産され新しい市場を作った形となった。
7位の「解熱鎮痛剤」は、コロナワクチンの副作用対策や自宅療養時の準備目的に購入され、3年前より25%程度市場が拡大した。
8位の「口腔用薬」と15位の「鎮咳去痰剤」は、コロナウイルス感染予防のための手洗いやうがいによって、風邪やインフルエンザの発症が減少し売り上げも落ち込んだものの、少しづつ復調し始めた。
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