「やりたくない」と駄々をこねる部下 その気にさせる「殺し文句」はありますか？：マネジャーの悩み（1/2 ページ）

[大槻智之，ITmedia]

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Q：　「違うことがやりたいです」──。面談などで役割を伝えると、部下がそんな風に渋ってしまう。マネジャーとしてそんな場面に直面することもあるかもしれません。部下に「いま、これをやってほしい」ということを伝え、納得してもらうには、どんなことを意識すべきでしょうか。大槻経営労務管理事務所の大槻智之代表に話を聞きました。

部下を納得させる「殺し文句」のようなものはないのでしょうか

　「君が頼りだ」とでも言えば納得してもらえるでしょうか？　そんなわけないですよね。まず認識しなければいけないのは「やってほしい」ではなく「やらせなければならない」ということです。

「やってほしい」ではなく「やらせなければならない」（写真はイメージ、提供：写真AC）

　つまり、上司としてここで本来やるべきことは依頼ではなく命令です。役割を伝えているので、おそらく評価とも連動しているのではないでしょうか。従って、「君のポジションであればこの役割をしっかりとこなしてもらわないと困るよ」ということを伝えなければならないのです。ここまでは基本の話ですのでよく理解してください。

　その上で「それでも気持ちよくやってもらった方が成果が出る」と考えたあなたは素晴らしい上司です。もちろん命令ですので、拒否は許しませんが、どうせやるなら納得してやってもらいたいのは当然です。