「やりたくない」と駄々をこねる部下 その気にさせる「殺し文句」はありますか?マネジャーの悩み(2/2 ページ)

» 2022年07月07日 18時00分 公開
[大槻智之ITmedia]
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納得してやってもらうには?

 理由にもよるので一概に「こうすればいい」とは言い切れませんが、考えられる理由として(1)自分のキャリア優先に考えている、(2)新しいことにチャレンジして失敗したくない、(3)アサインした仕事に魅力を感じない、といったことが考えられます。

 (1)であれば評価制度の側面から一緒にキャリア形成を考えてあげてください。キャリアプランとして納得すれば仕事も納得するでしょう。次に(2)であれば成長のためのチャレンジであることと、失敗しない為のフォローアップそして評価への影響なども話し合ってください。不安が解消すれば納得もしやすいでしょう。

QA 話を聞き、不安や思い込みを解消する(写真はイメージ、提供:写真AC)

 最後に(3)であれば、その仕事が会社にとってどのような意味を持っているのかを示唆してください。例えば、会社の理念のどこにあたる仕事なのか、とか、経営計画のどこの部分に貢献するのかといったところです。訳も分からず任される仕事よりも、意味づけをしたうえで任された仕事はその後の成果にも影響します。意味を理解し、納得した上で仕事を任せれば、驚くほど主体的に動かしてくれるでしょう。

 いずれにしても、「殺し文句」というよりは話を聞くことが重要です。それに合わせて不安や思い込みを解消してあげることがポイントです。

著者紹介:大槻智之

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1972年4月、東京生まれ。2010年3月、明治大学大学院経営学研究科経営学専攻博士前期課程修了。経営学修士。特定社会保険労務士、傾聴アソシエ、採用定着士、ジョブオペ認定コンサルタント、仕組み経営コーチ、500社を超えるクライアントを抱える社会保険労務士法人・大槻経営労務管理事務所の代表社員。採用、目標管理、評価制度、業務改善、経営仕組み化支援までHR全般を手掛ける。人事担当者の交流会「オオツキMクラブ」を運営し、300社(社員総数20万人)にサービスを提供する。


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