日本代表、トラ―――――イ!
7月2日、ラグビー日本代表は、フランス代表と戦ったものの、残念ながら23ー42で敗れてしまった。世界ランキング10位の日本に対して、フランスは3位。この数字を目にするだけで、「ま、仕方がないかな」「勝つ可能性は低いわけだから、盛り上がらないよね」などと思われたかもしれないが、東京の渋谷でこれまでになかったイベントが開かれ、たくさんの人がヒートアップしていたのだ。
場所は、CE LA VI CLUB LOUNGE(セラヴィ クラブラウンジ、最初のEにアキュート・アクセント)。普段はクラブなどに使われているところに、80人ほどのラグビーファンが詰めかけた。照明はキラキラしていて、音楽のボリュームは大きい。大型のスクリーンに映し出された試合をDJが中継して、ゲストが解説する。観客は試合を見ながら、料理やドリンクなどを楽しむ。
パブリックビューイングでもなく、スポーツバーでもない。スタジアムで応援するわけでもなく、自宅でのテレビやネットでの観戦でもない。これまでになかった“試合中継”の姿を取材して、ひょっとしたらひょっとして、新しい観戦のあり方として広がっていくのではないか。そのように感じたイベントが開かれたのだ。
取材を通じて、驚いたことが2つある。1つめは、主催者が大手のイベント会社でもなく、ぴあのようなチケット販売を手掛けている会社でもないこと。印刷事業をメインで展開している凸版印刷だったのだ。とはいえ、大きな会社である。グループの売り上げは1兆5000億円を超えていて、従業員の数も5万4000人を超えている。
となると、スポーツ×イベント事業を手掛けているのかなあと思っていたら、やっていない。では、なぜ「ラグビー中継×飲食×解説×音楽×照明」のイベントを実施したのかというと、きっかけは同社が日本代表のスポンサー契約を結んでいるから。その流れの中で、今回のイベント実施につながったわけである。詳しいことは、のちほど。
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