ランドセルメーカーの老舗・土屋鞄製造所は7月12日、2023年度向けランドセルの販売状況を発表した。性別にとらわれない色味や型が特徴の“ジェンダーレス”ランドセルシリーズ「RECO(レコ)」が好調で、全9シリーズ63製品のうち、7月11日時点で販売数の3割以上を占めているという。
理想のランドセルを探す「ラン活」は昨今、年々早まる傾向にあり、3〜5月の大型連休かけて第1次ピークを迎える。次の商戦は7〜8月の夏休み期間で、帰省のタイミングで祖父母とともにランドセルを探す人も多く、お盆に向けてピークを迎える。
同社は23年度春入学の小学生向けランドセルとして、全9シリーズ63製品を展開。過去最多の約50色を発売した。注目製品は、“ジェンダーレス”ランドセルシリーズ「RECO(レコ)」の新作や、本革をメインに使いながら素材の見直しで100グラムの軽量化と1センチの大容量化を実現したシリーズなど。
「RECO(レコ)」は21年、22年度用の製品として初登場するや否や、全61製品の中の売り上げ1位を含むトップ5に4製品が入る大ヒットに。23年度向けはオレンジやブルー系の華やかでワントーン明るい新色3色(プリズムオレンジ、プリズムカーキ、プリズムブルー)が登場し、計8色を展開している。価格は8万2000〜8万3000円。
8色はいずれも、「男の子の色」「女の子の色」という固定されたイメージを払しょくするような“大人でも欲しくなる色”を意識。自分らしさが育まれるような選択を後押しする「自由な色選び」がコンセプトのカラー展開となっている。
型は、時間割表入れをなくすなどして、毎日背負うための機能性や持ち運ぶための収納性など根本的な要素以外を削ぎ落としている。あえて装飾性を持たせず、中性的でモダン、すっきりとした装いにしている。
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