エクステリアは、クーペのようなシルエットと車高のあるリフトアップスタイルを融合。「それまでのクラウンの威厳があるイメージから、センサーなどを極力目立たなくしてぎりぎりまでそぎ落としたスマートかつシンプルなデザインにこだわっています」(技術担当者)。一方で、歴代のクラウンが築き上げてきた高級車というイメージを損なわないよう、上質感にこだわり多様性を体現するフラッグシップとしての美学を追求した。
また、大径タイヤを採用したことにより、これまでのセダンよりヒップポイントが高くなった。「乗り降りがしやすいだけでなく、その所作までも美しくなりました。また、目線も高くなったため見晴らしがよくなり、SUVなどから乗り換えた際の違和感も軽減されます」(技術担当者)
ボディーカラーは、クラウンのために新開発した「プレシャスブロンズ」や「プレシャスレイ」など、バイトーンカラーでコーディネート。合計12通りのボディーカラーと4種類の内装色を組み合わせ、幅広いバリエーションを提案する。クラウンがバイトーンとはかなり革新的に感じるが、カラー担当者によれば、もともとのデザインからすでにバイトーンありきで設計していたのだという。「実は、11代目のクラウンでバイトーンカラーに挑戦しています。バイトーンカラーは、ある意味クラウンの伝統の1つなのです」(カラー担当者)
走行性能も格段に進化した。直列4気筒ターボエンジンと最新の電動パワートレーン「eAxle」、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせたハイブリッドシステムを初採用。技術担当者によれば「クラウンらしい走りや運転感覚は残しつつ、低燃費と静粛性を両立させたという。新型クラウンに試乗した豊田社長は、クラウンから降りて開口一番「これ、クラウンだね」と話したという。
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