「セカンド冷凍庫」爆売れ、コロナ禍と“もう1つ”の背景知らないと損?業界最前線(2/5 ページ)

» 2022年07月27日 07時00分 公開

設置性の高いスリムタイプが人気

 小型冷凍庫を手掛けるメーカー各社に確認したところ、ほとんどのメーカーがこの数年、小型冷凍庫の売り上げを伸ばしている。冷凍庫の販売実績について、例えばハイアールジャパンセールスは「19年から21年にかけて、130%以上伸びている」としており、三菱電機は「22年の4月〜6月の累計販売台数は前年比二桁で伸長している」と語る。具体的な出荷数は各社非公開だが、コロナ前と比べると右肩上がりの状況だ。

 セカンド冷凍庫で特に人気なのが、リビングや寝室などの空いたスペースに設置できる、専有床面積の少ないスリムタイプだ。三菱電機では、コンパクトながら121Lと大容量の「MF-U12G」の出荷台数が伸びているそうだ。

定格内容積121Lの三菱電機「MF-U12G」(実勢価格4万4040円・税込)。このほか、144Lモデルも用意

 21年7月に発売したあと、想定の2倍以上の売れ行きとなり一時的に品切れにもなったのがアクアの「AQF-SF10K」。横幅わずか36センチメートルで、こちらも設置性が高い。それでいて107Lの定格内容積を実現しており、買い物カゴ2つ分の食材を収納できる点がヒットの理由だ。

「AQF-SF10K」の後継モデルとなるアクア「AQF-SF11M」(実勢価格4万5300円・税込)は、全内容積105L

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