仙台市にある中華料理チェーン店「大阪王将 仙台中田店」で、「ナメクジが発生している」とSNS上に書き込まれたことについて、同市の郡和子市長は7月26日に開いた定例記者会見で、前日の25日に保健所が店舗に立ち入り検査したことを明らかにし、「食品の衛生管理はしっかりしていただかないと、利用客も離れていってしまうことになりかねない」などと言及した。
郡市長は会見で「書き込みされていた状況などについて確認をされなかったものの、調理場の中の清掃が十分に行き届いていなかった箇所もあったことから、今後の営業にあたって順守すべき事項を指導したと、保健所から報告を受けた」と説明した。
その上で、「飲食物を提供する施設なので、食の安全・安心のためには高い信頼が得られないといけない。食品の衛生管理については、やはりしっかりしてもらわないと、利用客も離れていってしまうことにもなりかねないので、徹底していただくことが重要なんだろうと思っている」と述べた。
この問題をめぐっては、同店舗をフランチャイズ経営するファイブエム商事(宮城県石巻市)の元従業員を名乗るユーザーが24日以降、厨房に「ナメクジが大量にいる」などといった書き込みを複数回投稿。店舗の衛生管理に対する批判が殺到するなど、「炎上」状態となっている。
ファイブエム商事は同社公式Webサイトで、「弊社元従業員による、仙台中田店に関する書き込みが掲出されております」「多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。事実関係を大阪王将本部や保健所などと連携し調査中だといい、調査結果や今後の対応については「速やかに弊社ホームページ上にて、あらためて情報発信をいたします」としている。
同店舗には26日に仙台市議が現地確認に訪れ、立ち入り検査の状況について保健所にヒアリングを行うなどしており、行政も巻き込んだ事態に発展している。
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