窪田製薬ホールディングスは8月1日、特殊な光を網膜に当てて近視を矯正する「Kubota Glass」(クボタグラス)を日本国内で販売すると発表した。価格は77万円で、眼科や眼鏡店4施設で販売する。高額商品であることから先着20台限定で「全額保証キャンペーン」(8月1日〜9月15日)も実施する。日本では近視が低年齢化が進んでおり、同社は6歳以上の小学生から、PCでのデスクワークが多いビジネスパーソンなどの利用を想定している。
同製品は、特殊な光で目に刺激を与える独自技術「アクティブスティミュレーション」を活用した近視矯正デバイス。100%子会社のクボタビジョン(米ワシントン州)が製造を手掛ける。日本では未承認だが、台湾や米国では医療機器登録を受け、このうち米国では6月に、ニューヨーク州でテスト販売を始めた。価格は5200ドルだという。
近視の多くは、眼軸が本来の位置よりも後ろに伸び、遠くのものへの焦点が合わなくなった「軸性近視」という症状だ。クボタグラスでは、着用者の網膜周辺に光とともにぼかした像を投影。伸びてしまった角膜から網膜までの長さである「眼軸長」を短縮することで近視の根本原因の治療を図る。同社広報は「一般的に遠くの風景を見続けると、視力が低下しにくいとされているが、そうした構造に似ている」と話す。
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