タンブラーや魔法瓶などの販売を手掛けるアトラス(東京都八王子市)がこのほど、炭酸飲料の持ち運びに対応したボトル(以下「炭酸ボトル」)を発売した。国内メーカーではタイガーやサーモスに次ぐ、商品化となる。同社はOEM(他社名義での製造受託)も手掛けており、同じ製品をインテリア用品大手「ニトリ」ブランドでも販売している。先行する2社は猛暑を背景に炭酸ボトルの販売が好調だが、同社も「想定通りの売り上げで推移している」としている。
同社はハイボールや炭酸水のニーズが拡大していることを踏まえ、開発に着手。約1年かけ製品化に至った。コロナ禍で一部の飲食店がクラフトビールのテークアウトサービスを手掛けており、アルコール飲料の持ち運び需要が高まっていた点も開発に着手した一因だという。
タイガーやサーモスも炭酸ボトルを販売しているが、2社の製品と異なるのはガス抜き用の「減圧レバー」を搭載している点だ。強炭酸の飲料を対象に、30分に一度を目安にレバーを押すことで、蓋が開かなくなったり、開栓時に炭酸の泡が吹きこぼれたりするのを防ぐ。蓋は簡単に分解可能で、衛生面にも配慮した。
夏場は熱中症対策としてスポーツドリンクの持ち運びニーズが高まるとして、ボトルの内側には耐食性に優れたステンレス鋼材を使用。スポーツ飲料の持ち運びにも対応する。同社によると主に30〜50代の男性が購入しており、アウトドアブームに伴う屋外での利用や、自宅から炭酸水を持参し、オフィスで飲むといった利用があるという。
370mlと530mlの2タイプを、「ホワイト」「ブラック」の2色で提供する。価格はオープン。2タイプのうち、370ml版はニトリのECサイトなどでも販売している。
炭酸ボトルは、米国メーカーの「Revomax」(レヴォマックス)も販売しており、企業間の競争の激化が予想される。
ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
タイガーとサーモスの「炭酸対応ボトル」、猛暑で販売好調 節電ニーズも追い風に
タイガー、“国内唯一”の炭酸保冷ボトル発売 ペットボトルと炊飯器にヒント 2年の開発秘話
“ナメクジ事件”で話題の「大阪王将」への保健所検査、抜き打ちじゃなかった 理由は?
餃子の王将「大阪王将の運営元とは別会社」 “ナメクジ事件”でレビュー荒らしの被害に
ダイキンが推奨するエアコンの風向きは? 節電のコツは「温度ムラの抑制」
連日の猛暑、売れ筋の暑さ対策グッズは? ロフトに聞いた
テレビ朝日、家庭の電力使用量グラフから「テレビ」削除で物議 「丁寧さに欠けていた」
野村総研、「テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果」レポートに注意喚起 「11年前とは家電の性能が異なる」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング