富山発祥のゴールドウイン 稼ぎ頭は「ザ・ノース・フェイス」

» 2022年08月08日 15時57分 公開
[金子正道ITmedia]

 ゴールドウインは8月5日、2023年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は211億円(前年同期比23.5%増)、営業利益は22.7億円(同約2倍)、純利益は26億円(同2.1倍)と同期間でいずれも最高を更新した。原材料高、物流コスト上昇等の減益要因を増収効果などで吸収した結果だった。

photo 静岡県内の「ザ・ノース・フェイス」店舗(出典:タイタコーポレイション公式Webサイト
photo (出所:筆者作成)

 富山発祥のゴールドウインは、稼ぎ頭の「ザ・ノース・フェイス」を筆頭に「エレッセ」「カンタベリー」「スピード」「ヘリーハンセン」「ダンスキン」といった海外メーカーと提携して、国内で販売している。「ザ・ノース・フェイス」は韓国でも持ち分法適用会社を通じて展開中だ。自社ブランド「ゴールドウイン」は海外展開を進める。男性向けが主力だが、「レディーズ」「キッズ」に注力中だ。

 また、新素材である構造タンパク質素材「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)」の量産化を、世界で初めて成功させた山形のベンチャー企業Spiber社に資本出資し、この新素材で商品展開している。

 好調な第1四半期決算を受けて、第2四半期までの期初計画値を上方修正した。これにより、純利益は当初の26.6億円から41.3億円の見通しだ。通期計画は、原材料高・物流コストの動向と、通年の業績に最も寄与する第3四半期を見てからの修正予定とした。

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