SBI証券と新生銀行の業務提携が本格化している。SBIはTOB(公開買付)により新生銀行を傘下に収め(関連記事)、7月29日にはリテール分野での全面的な業務提携について発表した。8月9日、その具体的なサービスが明らかになった。
まず、新生銀行が金融商品仲介業務として、SBI証券の各サービスをユーザーに訴求する。SBI証券の新機口座開設キャンペーンのほか、投信引っ越しキャンペーンなどをスタートした。さらに、新生銀行経由でSBI証券の口座を開設し、出金先口座に新生銀行を登録した場合、2023年1月末まで新生銀行の「プラチナステージ」を適用する。
併せて、SBI証券が銀行代理業として、新生銀行の口座開設をユーザーに訴求する。こちらもキャンペーンを設けた。
SBI証券が幅広いカード会社と組んで提供するクレカ投信積立も行う。新生銀行傘下のアプラスが発行するクレジットカードを使い、積立ができるサービスを9月9日に開始する。積立額の最大1%がアプラスポイントとして貯まる形だ。
業務提携発表から約10日で、キャンペーン中心とはいえ相互の送客を開始した。スピード感は早い。今後、システム開発を伴う協業も進むだろう。例えば、現状SBI証券には新生銀行から即時入金・リアルタイム入金ともに行えない。
また新生銀行と包括提携の関係にあるマネックス証券との関係にも注目だ。SBIによるTOB前に両社は提携し、証券口座をマネックスに移管(関連記事)。またアプラス発行のカードによるクレカ積立もマネックスは始めている。
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SBI、新生銀行にTOB 敵対的の可能性も 連結子会社化目指すCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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