人材育成サービスを提供するラーニングエージェンシー(東京都千代田区)の研究機関であるラーニングイノベーション総合研究所が、社会人1年目を対象に入社前後のギャップに関する意識調査を行った。その結果、7割が入社前後で「生活リズムや社会人としての考え方の習得」にギャップを感じていることが分かった。
生活リズムや社会人としてのマナー、仕事に関するもの、上司との関わりなど、11個の項目について入社前後にギャップを感じたか尋ねた。その結果、「生活リズムや社会人としての考え方(顧客志向・当事者意識など)の習得」について70.0%がギャップを感じると回答した。
その他「上司からの仕事のアドバイス」(64.3%)、「社会人の基礎的なマナーの習得」(60.6%)はそれぞれ6割以上がギャップを感じている結果となった。
ギャップを感じたと回答した人に、11個の項目をどのように捉えたか尋ねた。調査では、「嬉しいと思った」「安心した」「成長の機会だと感じた」「貢献したいと感じた」の4つを“プラスの感情”、「不安に感じた」「落ち込んだ」「不満を抱いた」「大変だと感じた」「我慢した」「会社を辞めたくなった」を“マイナスの感情”と設定している。
学生と社会人との違いである「生活リズムや社会人としての考え方(顧客志向・当事者意識など)の習得」「社会人の基礎的なマナーの習得」については、「会社を辞めたくなった」「不安に感じた」「大変だと感じた」といったマイナスの感情が上位を占めた。
特に「生活リズムや社会人としての考え方の習得」にギャップを感じる人の中で、離職を考える人は25.2%、不安を感じる人は23.3%となり、全11項目で比較すると最も高い結果となった。
「勤務時間」にギャップを感じるとした人も、マイナスな感情である「会社を辞めたくなった」(20.1%)、「大変だと感じた」(17.2%)、「不満を抱いた」(16.6%)が上位を占める結果となった。
「仕事の難易度」では「不安に感じた」(21.2%)、「大変だと感じた」(21.2%)、「会社を辞めたくなった」(20.6%)といったマイナスの感情が高い傾向が、「仕事の量」では「大変だと感じた」(23.0%)という回答が最も多く、全項目の中でも高い結果となった。
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