同シリーズの商品設計・開発担当の山田さんは以下のようにコメントしている。
「発売まで10年かかったウインナー弁当に始まり、林とは『だけ弁当』を次々と世に出してきました。発売するたびにヒットとなり、お客さまの潜在的なニーズをあらためて知ることができました。
ただ今回のチキンナゲットについては、『本当にご飯のおかずとして主役を張れるのか?』と疑問に感じました。商品開発の過程で何度も試食をするうちに、これはこれでアリかもしれないとも思い始め、林に押し切られる形で販売に至りました」
もともと同シリーズは、林さんの熱意により、10年の年月をかけて発売が実現した商品だ。
運営畑一筋で、毎日店舗でお客の動向にアンテナをはっていた林さんは、こう話す。
「好きなおかずだけを思う存分食べたいというニーズが必ずあるはず。ローソンストア100は弁当と麺類を一緒に買うお客さまが多いので、その層に訴えかける商品なら必ず売れる。弁当のおかずの定番でありながら、主役にはなれないウインナーをメインにした弁当は他にはないので差別化できる」
しかし、商品部にウインナー弁当の開発を依頼するものの、「売れる訳がない」「見た目のバランスが悪い」「ウインナーだけでは顔にならない」という理由から却下されてきた。だが何度却下されても林さんの熱意は変わらず、その熱意に負ける形で山田さんが、原材料の調達や製造ラインの調整にあらためて挑戦し、10年越しとなる21年6月に商品発売に至った。
また、ローソンの一部店舗でも、「ウインナー弁当」は期間限定で販売されていた。
21年11月には「ミートボール弁当」を発売。22年3月に、ちくわの磯辺揚げが主役の「のり磯辺揚弁当」を、6月にはタルタルソースがたっぷりとかかった「白身フライ弁当」発売した。全て林さんと山田さんのタッグによって商品化されてきたという。
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