2年前のつぶやきに公式がリプライ 象印マホービンの神対応が話題新色出ました(2/3 ページ)

» 2022年08月27日 12時00分 公開
[菊地央里子ITmedia]

Twitterでリアルな意見を収集

 公式Twitterの担当者、いわゆる“中の人”は、同社のマーケティング部が担当。専属担当者はおらず、製品プロモーションの担当者が兼務して運営を行っているという。

象印 “中の人”の正体は製品プロモーションの担当者が兼務(公式Twitterより引用)

 運営していく上で最も気を付けていることは、担当者個人=中の人が前に出すぎないようにすること。「中の人を打ち出していくのではなく、あくまで“象印マホービン”という企業を代表した発信を心掛けています」(同社広報担当者)

 投稿やユーザーへの返信も、個人的な考えや思想に踏み込みすぎないよう注意。やりとりに困った場合は、担当者個人で解決するのでなく、チーム内でダブルチェックを行うという徹底ぶりだ。

 だからといって無味乾燥な印象にはならないよう、同社が提供する“象印らしさ”=真面目さややさしさ、親しみやすさ、丁寧さが感じられる言葉遣いを意識している。「Twitter上での投稿やお客さまとのやりとりから、このような企業イメージを持ってもらえるように気を付けていますし、内容・やりとりが“象印らしいか?”を指針にしながらコミュニケーションをとっています」(同社広報担当者)

 同社はSNSを2018年ごろまで各製品のプロモーションの一環として活用していた。公式Twitterも炊飯ジャー製品専用のアカウントだったが、情報発信強化とファン作りの強化を目的に、20年4月から幅広い情報を発信する「公式」としてリスタートした。

 「私たちは直営店舗を持っておりません。そのため、Twitterをお客さまから製品やサービスに関する直接的な意見を聞くツールとして、積極的に活用したいと考えています」(同社広報担当者)。まるで店舗での接客のような、双方向のコミュニケーションをとれるよう意識して運営しているという。

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