「女の転職type」を運営するキャリアデザインセンター(東京都港区)は、サイト会員の女性を対象に、「キャリアと子ども」についてのアンケート調査を実施した。その結果、子どもがいることはキャリアにとって「マイナス」と捉える人が、「プラス」と捉える人よりも多く、多数派であることが分かった。
総合的に見て、子どもがいることはキャリアにとってどう影響すると思うかを尋ねた。子どもがいない人では「プラスに働く」と答えた人は合わせて31.6%、「マイナスに働く」と答えた人は同42.0%だった。子どもがいる人では、「プラスに働く」が同36.7%、「マイナスに働く」が同50.2%となった。
子どもがいる人も、いない人も「マイナス派」が多い結果となった。その割合は、子どもがいる人の方が8.2ポイント多かった。
子どもがいることでキャリアのプラスになることについては「子どもがいる人の立場が理解できる」が一番多く、次いで「視野が広がる」「お金を稼ぐモチベーションが上がる」となった。
「タスク管理がうまくなる」については、子どもがいる人の回答は33.2%、いない人は16.0%と、2倍以上の差があった。実際に子どもを育てながら働く上でメリットとして実感した人が多いと推察できる。
一方、子どもがいることでキャリアのマイナスになることでは「勤怠の乱れで迷惑をかける」「体力的につらい」「新しい仕事に挑戦しづらい」が上位となった。
「給料が減る」や「転職しづらい」と回答した人は、子どもがいる人といない人とで10ポイント以上の差があった。
その他のコメントには、「残業、接待、出張はしにくい」「女は子育てという古い考えの上司の下では働きづらい」などが挙げられた。
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