以上のような対策をとりつつ、日本の船会社は営業航海を実施している。現在も出入港は、国内の港に限られている。20年秋から再開した航海は、感染規模の拡大や乗組員の感染発覚などで中止になったこともあったが、大規模な集団感染は確認されていない。ガイドラインで定めた感染防止策が有効であることを実証しつつある。
一方、クルーズ市場をけん引してきた日本発着の海外客船は、その航海中に海外の港に必ず寄港しなければいけない。こうした制約があるので、国内に寄港することは難しい状況である。ただ、海外に飛行機で行って、現地のクルーズに参加する「フライ&クルーズ」は、再開が緩和されつつあるので、今後の利用者増加が期待されている。
出入国の制限緩和と感染対策のバランスは、依然として議論が重ねられている。クルーズ市場の復活を急ぐあまり、一方的な見切り発車や過度の抑制とならないように、科学的見地に立った議論と考察を重ねることが求められている。
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