“つながらない権利”の浸透がジワリ? それでも上司からの連絡に対応する理由就業時間外なのに(1/2 ページ)

» 2022年09月09日 09時37分 公開
[青山ひかりITmedia]

 NTTデータ経営研究所とNTT コム オンライン・マーケティング・ソリューションは、2019年から毎年実施している「就業時間外の連絡(つながらない権利)」についての調査を実施し、結果を発表した。緊急性のない業務の連絡に対応している人は、減少傾向であることが分かった。

 上司から就業時間外に業務に関する緊急性のない電話やメール、LINEなどがあり、通話や返信を「ほぼ毎日」「週に1、2回程度」と答えた人はあわせて15.9%だった。昨年の22.5%と比べて6.5ポイント減った。同僚からの連絡に「ほぼ毎日」「週に1、2回程度」返答する人は昨年25.0%だったが、今年は15.9%と調査開始以来初めての減少となった。

 同社は「テレワークの普及により就業時間外の連絡が容易となるなかで、つながらない権利の確保に向けた社内ルールの整備などが進展している可能性がある」としている。

photo 就業時間外における業務に関して緊急性のない電話やメールへの対応(出所:プレスリリース、以下同)

 就業時間外に緊急性のない業務の連絡に「連絡があれば対応したいと思う」「できれば対応したくないが、対応するのはやむを得ないと思う」と答えた人はあわせて58.7%で、昨年の64.9%から6.2ポイント減った。

 一方で「対応したくないし、連絡があっても対応しないと思う」と答えた人は17.0%で、昨年の14.8%から増加した。「(電源や通知をオフにすることなどにより)そもそも連絡を受信しないようにすると思う」と答えた人も9.7%と、昨年から2.6ポイント増えた。

photo 就業時間外に業務に関して緊急性のない電話やメールに対応することへの考え方
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