製薬業の第一三共ヘルスケア(東京都中央区)は、気候や気圧の変化による体調不良である「気象病」に関する実態調査を実施した。気象病の症状で経験者が多いのは1位「頭痛」、2位「だるさ」、3位「気分の落ち込み」だった。
気候や気圧の変化による体の変化や不調を感じたことがある人は全国平均で64.6%だった。都道府県別では、最も経験者が多いのは「島根県」(80.0%)、2位が「新潟県」(76.0%)、3位が「和歌山県」「佐賀県」「沖縄県」(ともに74.0%)だった。
一方で、気象病の経験者が最も少ないのは梅雨がないとされる「北海道」(44.0%)だった。北海道では、気象病の経験者は島根県のおよそ半数ほどで、地域によっても大きな差があることが分かる。
気象病の症状としては、「頭痛」(67.1%)が最も経験者が多い。次いで「だるさ」(50.8%)、「気分の落ち込み」(23.6%)、「首や肩の張り」(21.2%)が挙がった。
気象病による頭痛の経験率を都道府県で見ると、最も多かったのは「京都府」(86.1%)、次いで「長野県」(83.8%)、「沖縄県」(78.6%)だった。盆地という地形から寒暖の差が大きい「京都府」が最も高く、年間を通じて気候が温暖で安定しているといわれている「大阪府」(41.9%)が最も低い結果となり、隣接しながらも気候の異なる2つの府で対照的な結果となった。
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