「無印良品」運営元、米Airbnbと包括連携協定 全国の空き家を共同プロデュース

» 2022年09月13日 19時28分 公開
[ITmedia]

 「無印良品」を展開する良品計画は9月13日、民泊サービスを手掛ける米Airbnb(エアビーアンドビー)の日本法人と包括連携協定を締結したと発表した。今後、日本全国の古民家などの地方資源を観光コンテンツ化し、地域の活性化につながる取り組みを共同で実施する。

photo 「無印良品」店舗(提供:ゲッティイメージズ)

 提携期間は2022年9月1日から23年8月末までの1年間。「全国の空き家の共同プロデュース」「全国の宿泊施設の開発」「観光コンテンツオンライン化・国内外への情報発信」の3項目で2社は連携する。

photo 提携内容

 提携第1弾として、Airbnbが6月に連携協定を結んだ北海道清水町が管理する移住体験住宅(旧教員住宅)3軒について、良品計画がインテリアコーディネートとリノベーションを実施する。施設内には、家具や食器、調理器具、家電などを無印良品が手掛ける商品を提供する。 同施設は限られた荷物で訪問することができ、地元に暮らすような宿泊体験、移住の検討時間が充実する施設として改修するという。

 コロナ禍で在宅勤務を導入する企業が増えるなど多様化する働き方に対し、移住検討のポイントにもなるようワークスペースも確保する。施設がある清水町の魅力を発信する拠点として、同月13日から良品計画がインテリアコーディネートした2軒をAirbnbに掲載し、同日から予約を始めた。国内外の旅行客による利用を促進する。

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 来冬には、「日常の家」をコンセプトに良品計画がリノベーションした施設をAirbnbに掲載予定だという。地元の食と団らんを楽しむキッチンとテーブルを中心に配置し、睡眠、くつろぐ、働くなどの日常生活を快適に過ごせるようプランニングした。家具には北海道産の木材を使用する予定。

 良品計画は「今後日本への本格的なインバウンド旅行者増加による観光需要回復に備え、両社は日本全国の地域資源を活用し、利用価値を高めた遊休不動産を観光コンテンツ化、国内外のユーザーへ発信するなど、地域の活性化につながる取り組みを実施していく」としている。

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