セダンはいつから売れなくなったのか? クラウンもSUV化: 鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(2/3 ページ)
では、いったい、いつからセダンは売れなくなったのでしょうか?
ほんの30年前である1992年、平成初期の年間販売ランキングは以下のようなものでした。
1992年の登録車の新車販売ランキング
なんと10モデル中、セダンを含まないのは「スターレット」と「マーチ」のみ。「シビック」はハッチバックが売れ筋ですが、セダンもありました。つまりトップ10のうち8モデルがセダンだったのです。顔ぶれは昭和から続く老舗モデルが大多数です。
では、その10年後となる2002年(平成14年)はどうか?
2002年の登録車の新車販売ランキング
なんと、一気にベスト10のセダンは「カローラ」だけになってしまいました。しかも、昭和にはなかった新顔ばかりです。この下のランキングでいえば、12位に「クラウン」、16位に「マークII」、17位に「プレミオ」、21位に「レガシィ」、24位に「アリオン」、25位に「サニー」、29位に「ランサー」、30位に「ブルーバード」が入っています。ベスト10は1モデルだけですが、30位以内には9モデル。30台中9台ですから、セダンは3分の1弱といったところです。
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