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上司に言い出せない“爆弾” 悪い報告をするときの3つの心構え(4/4 ページ)

» 2022年09月25日 07時00分 公開
[角裕一ITmedia]
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 一つ目は「正直者でいること」です。常に包み隠さず真実を報告するように心掛けましょう。大概の場合、報告のごまかしは上司に伝わっています。その上で、そこまで影響がないからと見逃されるケースもありますし、追及されるケースもあるでしょう。追及され続けてもごまかし続ける人の評価は必然的に低くなってしまいます。一度ごまかすと、さらにそれを繕うためにごまかし続けることになってしまい、どこかでつじつまが合わず無理が出てきます。本来必要のないことにエネルギーを使うことになってしまうので避けたほうがよいでしょう。その心構えを持つだけで、圧倒的に報告がしやすくなるはずです。

 二つ目は「上司と定期的にコミュニケーションをとること」です。報告しやすい関係値を作っておくためには、リアルでもオンラインでも定期的に上司とコミュニケーションを取る機会を作っておくことが重要です。どんなに忙しい上司だったとしても「30分時間ください」は相談できるでしょうし、積極的にコミュニケーションの機会を作るようにしてみてください。

 三つ目は「無理な背伸びをしないこと」です。「やりたいです」「やらせてください」といったマインドは非常に大切ですが、根拠のない「完璧にできます」「大丈夫です」「問題ないです」という姿勢は見せないことです。状況が良くないときの悪い報告や、何も思い付かず相談したいときなどに、「報・連・相」のアクションがとりにくくなるような態度は避けたほうがよいでしょう。

 今回は悪い報告ほど早くしなくてはいけない理由と、報告のためのコツをご紹介しました。悪い報告は極力したくないものですが、報告の先を見据えて、勇気をもって臨んでいただければと思います。

著者紹介:角 裕一

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株式会社ウィルオブ・コンストラクション 代表取締役社長/株式会社ウィルグループ 取締役

2003年、総合人材サービスを手掛けるウィルグループへ新卒入社後、人材コーディネーター・営業を経て、人事部立上げを担う。その後グループ会社の取締役を経て、ウィルグループ人事本部長として活躍。2021年、グループ会社の建設技術者に特化した人材サービス会社ウィルオブ・コンストラクション代表取締役社長に就任(現任)し、翌年にはプロパー社員として初のウィルグループ取締役となる。

人事部立ち上げ時期には会社のミッション・ビジョン・バリューの策定や人事評価制度の設計、タレントマネジメントの仕組みを構築。人事本部長時代には、時代に先駆けて「Well-being」の指標導入や働き方改革を推進した。現在は独自の組織強化/マネジメントメソッドを生かし経営者として奮闘中。

ウィルオブ・コンストラクションのWebサイト:https://willof-construction.co.jp/


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