同社が2011年に日本に進出した当時は、収入の安定した30〜40代の既婚者や海外生活経験者が主なユーザーだった。しかし、コロナ禍で流入したユーザーを分析すると、特に50〜60代のシニア世代が購入するケースが増加したのだという。
なぜシニア世代に炭酸水メーカーが受け入れられたのか。50〜60代のユーザーに購入に至った経緯をヒアリングしたところ、ある嗜好が明らかになった。「50〜60代はサイダーやラムネなど甘い炭酸飲料に幼少期からの憧れが刷り込まれていて、炭酸飲料=特別な飲み物というイメージを持っていることが分かりました」(平野さん)
しかし、年齢的にも、コロナ禍という情勢からも健康志向が高まり、甘い炭酸飲料ではなく炭酸水を意識して飲むようになった。その結果、「毎日飲むのなら買うより作った方が経済的で環境にも良い」と、購入に至るケースが多いのだという。
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