モニタス(東京都港区)は、人事・労務関連業務の従事者1000人を対象に「勤怠管理ツールに関する調査」を実施し、サービス別の認知度と利用率を調査した。その結果、認知率、利用率ともに「ジョブカン」がトップとなった。利用率2位は、「COMPANY」、3位は「freee人事労務」だった。
利用率ランキングの1位となった「ジョブカン」(17.6%)は、クラウド系サービスを手掛けるDONUTS(東京都渋谷区)が提供するシステムで、従業員の勤務状況をいつでもどこでも把握できることを特徴としている。
2位の「COMPANY」(17.3%)は、Works Human Intelligence(東京都港区)が提供するサービスで、多種多様な勤怠形態の管理を1つのシステムで管理できるようにしている。3位の「freee人事労務」(11.1%)は、freeeが提供するシステムで、作業ミスや漏れを防ぎ、作業効率の向上を目的に作られた労務管理システムだ。
利用率4位以下は「楽々勤怠」(9.2%)、「king of time」(6.5%)、「LYSITHEA」(5.6%)などが続いた。
認知率では、「ジョブカン」が40.5%でトップ。「freee人事労務」(35.3%)、「楽々勤怠」(33.3%)、「COMPANY」(32.4%)、「マネーフォワードクラウド勤怠」(30.7%)などが続いた。
調査では、対象者の約4割が勤怠管理ツールの導入で「管理しやすい」(39.2%)と回答。ツールの導入によって管理面に利便性を感じている担当者が多いことが分かった。
その一方で、課題も浮き彫りになった。勤怠ツールの導入により、人事・労務担当者が日常業務で困っていることについて聞いたところ、最も多かった回答が、「ツールが多くて業務が煩雑になる(手間取るなど)」(24.2%)だった。他には、「業務がデジタル化されていない」(22.9%)、「ツールの機能を使いこなせない」(20.9%)も上位となった。
ツールなどの導入により業務効率化が見込める一方で、ツールが増えることによる業務の煩雑さがデメリットとして浮き上がってくる結果となった。
その他、調査では全体の17%がタイムカードや手書きで勤怠管理していることも分かった。
モニタスは全国の20〜64歳の人事・労務関連業務従事者1000人を対象に、インターネット調査を実施。調査期間は7月20日のみ。
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