超RIZINとRIZIN.38は、ABEMAで全試合を完全生中継した他、U-NEXT、スカパー!、RIZIN STREAM PASSなど複数の国内プラットフォームで配信した。さらに、FITEなど北米のプラットフォームに加え、欧州、アフリカ、南米、オセアニア、アジアなど世界中に向けて配信していた。
格闘技ビジネスではPPV(ペイパービュー、有料課金型のオンライン視聴システム)が、注目を集めている。6月19日に東京ドームで開催した、那須川天心選手と武尊選手の“世紀の一戦”をはじめとした「Yogibo presents THE MATCH 2022」では、「50万人以上がPPVを購入した(サイバーエージェントの藤井琢倫執行役員)」と発表されている。この大会は格闘技のみならず、歴史に残る興行となった。
同大会では、ABEMAがPPVの一般チケットを5500円に設定しており、単純計算すれば25億円以上の売り上げがあったことになる。また、会場チケット「VVIP 1列席」(300万円)は早々に完売し、大きな話題となった。観客動員数は5万6339人で、チケット売り上げは20億円にのぼっているとみられることから、総合的な経済効果は約50億円ともいわれている。
そんな中、超RIZINとRIZIN.38の終了後に、テレビ放送の決定が発表された。THE MATCH 2022でも同大会のスポーツドキュメンタリー番組を、大会の翌月にTOKYO MXで放送している。今後、PPVのプラットフォームで生中継をし、大会終了後にテレビ放送をするビジネス的なサイクルが定着する可能性がある。
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