東宝(東証プライム 9602)は、9月27日に自社が掲げる第4の柱である「アニメ」事業の強化として、「アニメ本部」を設け「TOHO animation」を新設すると発表した。「映画事業」「演劇事業」「不動産事業」に次ぐ第4の柱とした「アニメ事業」の具体化である。
同時に、広告プロモーション企画・制作・運用などを行うエイド・ディーシーシー社を子会社化することと、2025年をめどに東京・丸の内にある「帝国劇場」を閉館、隣接の出光美術館や三菱地所と共同で建て替えをすることも発表した。
アニメ市場の成長はとどまるところをしらない。20年には海外市場が国内市場を上回る勢いだ。この10年間に約2.5兆円規模まで成長する市場となった。
東宝が手掛けるアニメも絶好調だ。「呪術廻戦」は劇場版公開と、興行収入100億円を突破し、北米中心に海外ファンが多いシリーズ「僕のヒーローアカデミア」は、劇場版3作目で過去最高の興行収入を得て、「ウマ娘」はセルBlu-ray「ウマ箱2」を販売、全巻累計80万超の驚異的な売り上げとなっている。累計1000万部を超える大人気原作「SPY×FAMILY」は、製作幹事でアニメ化され、4月より放送中(分割2クール)である。
東宝は「不動産事業」が営業益を下支え、それぞれのヒット作の出来不出来が生じる「映画事業」「演劇事業」が収益に乗る構図だ。「映画事業」は安定したヒット作を増やすことで安泰が続く。これに第4の柱と銘打った「アニメ事業」が本格始動する。
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