消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
採用マーケティング支援を行う「No Company」(東京都港区)は就職活動をしているZ世代の学生444人を対象に、就職活動時のSNSやWebサイトの活用実態について調査した。Z世代の就活生が最も知りたいと思っている企業情報は「1日の仕事の流れ」だった。
Z世代は1990年代中盤以降に生まれた世代を指す。生まれたときからインターネットが利用できる環境で育ち、SNSにも親しんできたことから、ソーシャルメディアでの情報収集を重視する特徴があるとされている。
最初に、SNSで情報収集をすることがあるかと聞くと、57.2%が「ある」と回答し、半数以上に上った。
どのSNSやメディアで企業に就活情報を発信してほしいか尋ねると「Twitter」と回答した就活生が最も多く63.1%だった。次いで「YouTube」(47.5%)、「Instagram」(44.1%)――と続いた。
オンラインで企業にどのような情報を発信してほしいか尋ねると「1日の仕事の流れ」が最も多く57.9%だった。次いで「福利厚生」(46.4%)、「社内の人間関係」(45.3%)、「採用/不採用の基準とその理由」(42.3%)、「実際の勤務時間・残業時間」(42.1%)――となった。
「福利厚生」を除くと、上位5つは企業の採用サイトの募集要項や就活情報サイトなどにはあまり掲載される情報ではないため企業の「リアルな姿」を知りたいと思っている学生が多いことが推測される。
SNSで仕事の内容や働き方、社風などに関する情報を見て企業に興味を抱いた経験はあるかを聞くと、45.5%が「ある」と回答した。
「ある」と回答した人に、選考や入社の意向度の変化を尋ねてみると「(意向度が)非常に上がった」が17.3%、「やや上がった」が56.9%という結果になった。
調査は、首都圏か近畿圏在住の19〜22歳の就職活動をしている学生444人を対象に、7月にインターネット上で実施した。
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