消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方改革、企業の戦略立案、マーケティングなどに役立つさまざまな調査データを紹介していく。
パソコン教室「Winスクール」を展開するピーシーアシスト(京都市)は、直近2年以内に有料パソコン教室で受講経験のある20〜40代の男女を対象に、「社会人の学び直し(リスキル)に関するアンケート調査」を実施した。パソコン教室に通うことを検討した理由を聞いたところ、1位は「正しい知識を身につけたかったから」(1004人)だった。
2位は「急いで習得する必要があったから」(876人)、3位は「独学では無理だと思ったから」(796人)、4位は「独学を試してみて難しかったから」(753人)、5位は「周りに頼る人がいなかったから」(749人)だった。
同社は、YouTubeなど無料のコンテンツが充実している中、あえて有料のパソコン教室を通うことにした人について「教室が用意した講座や教材を使用し、その道の専門家であるインストラクターの授業を受けることができれば、自分で無料のサービスを探して独学するよりも結果的にコストパフォーマンスが勝ると判断したようだ」と分析する。
パソコン教室の受講のきっかけを尋ねたところ、1位は「就職・転職に有利だと思ったから」(1025人)だった。以下、「スキル、手に職をつけたいと思ったから」(985人)、 「将来のためになると思ったから」(956人)と続く。目的が明確でない抽象的な要因が理由と答えた人は43.6%を占め、「仕事でスキルが必要になったから」「興味がある内容だったから」などの明確で具体的な理由を答えた人より多い結果となった。
パソコン技術は将来的に必要とされるスキルと見なし、どのように利用するのかは未定ながら受講をしていた人が多いことが分かった。同社は、「長期化するコロナ禍で、漠然としながらも強く存在する『将来への不安感』が学習モチベーションにつながっていることがうかがえる」とコメントした。
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