柘植さんはファミマル好調の要因を、「伝え方の工夫が功を奏した」と話す。
「今までは、食べていただければおいしさ・品質が伝わるはずなのに……。なぜ気付かないんだ、と思っていた節がありました。1年間ファミマルを販売し、商品の魅力を伝えることの重要性を改めて感じています。パッケージを変え、商品の推しポイントを伝えていくことで、お客さまにまずは知ってもらい、そこから支持につながる。その意義を再確認しました。商品開発の時点でも『おいしい◎うれしい◎あんしん◎』のポイントがどこにあるのかという視点を持つようになりました」(柘植さん)
どんなにいい商品があっても、お客に知られていなければ意味がない。そのために、同社は組織を横断し、商品本部、営業本部、マーケティング本部が常に一体で動いているという。おいしくて品質の良い商品を作る、商品の品ぞろえを強化する、商品の魅力を伝える、というそれぞれの役割を各部が全うしている。
CMO兼マーケティング本部長の足立光さんは、「どんなにいい商品があってそれを一生懸命広報しても、店頭になければ買っていただけません。どんなにいい商品が店頭にあったとしても、それを知ってもらえなければお客さまに来てもらえません。商品がたくさんあって、その存在を知ってもらっても、その商品の品質が高くなければ売れません。どれかが欠けたら成り立たないのです」と話した。
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