コンビニ各社では台湾グルメを扱うフェアの開催が増えている。ナチュラルローソンがミニストップと同じ10月4日から「台湾フェア」を開催。人気店「京鼎樓(ジンディンロウ)」監修の商品を10品発売している(関連記事)。
セブンーイレブンも2月に「アジアングルメフェア」を開催し、韓国グルメ「ビビンバ」やタイの「グリーンカレー」などと並び、台湾グルメ「ルーロー飯」も展開した。
コンビニ店に限らず、飲食店でも近年、台湾料理を用意する店舗が増えているという。レストラン予約サイト、ぐるなびの調査によると、近年の中華料理のトレンドは、台湾料理や中国の各地域で食される郷土料理など、消費者がより「本場感」を求める傾向が見られるという。
今年2月に公表した調査結果で、ぐるなびは、あるメニューが飲食店でどれくらい提供されているかを表す「取扱指数」と、ユーザーが検索している中華のキーワードを表す「検索指数」のランキングをそれぞれ発表した。
その結果、飲食店における「取扱指数・上昇率ランキング」では、1位「豆花」、2位「魯肉飯」と台湾料理が上位に入った。ユーザーの「検索指数・上昇率ランキング」でも、台湾の名物スイーツ「台湾カステラ」が1位を獲得した。
飲食店がメニューを提供する「取扱指数」と、ユーザーが検索する「検索指数」の関係性を見ると、21年末以降、取扱指数が急増する一方で、検索指数は減少する動きが見られるという。これは、消費者の間で知名度が上がりメニュー名が定着すると、検索機会が減るため検索指数が下がり、一方で飲食店での取り扱いが増え続けるという流れで生じるものだという。グラフ化すると両指数がクロスし、トレンドグルメに共通する波形だという。
ぐるなびは「現地の味を再現した人気店が登場していることなどからも、本場の味や雰囲気を感じられることが、長引くコロナ禍で重視されているのかもしれない」と分析している。
今後も、コンビニ各社の「台湾フェア」開催や、飲食店の台湾グルメの取り扱いが一層盛んになりそうだ。
使いやすさより可愛さ! 台湾で立体型の交通系ICカードが大ヒットするワケ
「公務員がコンビニでソフトクリーム」――区役所に届いた理不尽なクレーム 職員の訴えに反響
亀田の社員も解けない? 「ぽたぽた焼」難しすぎるクイズに反響 包装にもこだわる理由
技術の限界? 川崎の「世界一短い」エスカレーターはなぜ生まれたのか
刺身に電気を流して「アニサキス」撲滅 苦節30年、社長の執念が実った開発秘話Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング