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英語ができれば給与はアップするのか 年収1000万円の壁コスパの高いスキル(4/4 ページ)

» 2022年10月06日 08時06分 公開
[安藤益代ITmedia]
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英語力はコスパの高いスキル

 インプット学習では、言いまわしや表現を自分自身で使えるように繰り返し、自然と自分の口から出てくる表現を少しずつ増やしていくのが良いでしょう。聞いたことを繰り返して言ってみるリピーティングとか、会話のやりとりの役に自分がなってみて、回答例の音声と聞き比べるという練習もできますね。

 ただそれでは不十分で、オンライン英会話レッスンなどで、自己学習した表現を実際の会話で使ってみることでスピーキング力は上がっていきます。そしてこのアウトプット学習を継続していくことが重要です。

 「継続は力なり」という言葉通り、まったく英語に縁がなかったAレベルの人が働きながら英語を学び、数年かけてB2を達成したという例を何人も知っています。

(出典:ゲッティイメージズ)

 B2レベルの英語力というのは、今持っている専門性を生かす場が世界に広がることを意味します。活躍の場が広がるということは、キャリアの領域や伸びしろも、広げるきっかけにもなりますし、自分で選べる企業の選択肢もぐっと増えていくでしょう。

 初級者は、まずはB1レベル(会議でなんとか意思表示ができる)のスピーキング力を目指し、年間の学習計画をたてていくことをおすすめします。

 英語力はコスパの高いスキルです。英語学習をやるのなら、年収アップにつながるレベルに照準を合わせて、効率的、効果的にキャリアの一定期間に集中して高めてしまうとよいのではないかと思います。

プロゴス社 取締役会長 安藤 益代:

 野村総合研究所、ドイツ系製薬会社を経て、渡米。滞米7年半の大学院/企業勤務経験を経て帰国。シカゴ大学修士。ニューヨーク大学MBA。英語教育・グローバル人材育成分野にて25年の経験を有する。国際ビジネスコミュニケーション協会で、TOEICプログラムの企業・大学への普及ならびにグローバル人材育成の促進などに本部長として携わる。EdTech企業執行役員を経て2020年よりレアジョブグループに参画。国内外のEdTechコンテストの審査員も歴任。講演、インタビュー、執筆多数。2022年4月より現職。


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